『虹色食育くらぶ』総統括 芹生 直子
社会起業のきっかけ
社会起業のきっかけ
MOTIVATOR
栄養や食べ物が体に与える影響についての実感
・大学は、栄養や調理について学び、管理栄養士の資格を取得。運動部に入り、活動をしていく中で、栄養や食べ物が体に与える影響について、実感する。
→・疲れたからとって、食べないと倒れてしまう。
・本来の力が出せない。
・食べることは生活の中の楽しみになっていること
・たくさん食べてもその分動いているので、太らない …など
・さらに食について研究がしたいと思い、大学院へ進学。
社会のありかたについての疑問
・卒業後は食品メーカーの開発職として、勤務。ここで、社会のありかたについて疑問を持つようになる。
→・長時間労働による、拘束時間の長さ
・労働時間に見合わない賃金
・年功序列、役職を持った人が偉い、言うことを聞かなければいけないという風潮。(若者の意見は聞いてもらえない)
・結婚や妊娠により仕事を諦めなければいけない、元の部署に戻れない女性 …など
健康や食、将来に対する「不安や疑問」と同じ志の起業家たちと巡り合い
・転職をし、様々な人と接したり、過去の自分を振り返る中で、健康や食、将来に対する「不安や疑問」を抱くようになった。
・健康情報の多さ(本当に正しい情報なのか定かではない)
・もっと伸び伸びとに働ける、関心のあることを仕事にしたい
・個人(お一人おひとり)を理解し、認め合えるような社会があれば…
・そんな経験から、ご縁もあり、食だけでなく、幅広い面にて、現在の社会問題を解決したいという想い・考えの方々と出会う。
そこで、「虹色の地球(ほし)RainbowPlanet GalaxyStars」の起ちあげに携わることを決める。
私たちが取り組む食育問題・課題と解決方法・手段
PROBLEM / ISSUES & SOLUTION
現代社会を取り巻く食育に関わる問題・課題たち
【新型コロナウイルスによる影響】
・飲食店、農家、酒屋などが閉業に追い込まれる事態に陥りました。
→経済状況の悪化、職を失う人の増加。
・在宅勤務にする会社が増えました。
→家族以外でのコミュニケーションの場の減少、運動不足、食べすぎによる体重増加などの問題。
【働き方】
・女性の社会進出
結婚、妊娠などにより仕事を諦めなければいけない女性が多くいます。
・長時間労働により、自由な時間の確保が難しいです。
→家庭の時間が取れない、鬱病の発症など。
・若者の離職率が高いです。
→40、50代の人に若者の意見を受け入れてもらえない、またやりがいを見いだせないなど。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
・国連加盟国193か国が2016年から2030年までの15年間で達成するために掲げた17の目標です。
・健康や教育、貧困からエネルギー、経済成長について、気候変動なども含め、発展途上国だけでなく、先進国も含めた 課題となっています。
現代 食育問題・課題の解決方法・手段やヒント
栄養講座
・正しい知識、情報を提供します。
・それぞれの身体や生活に合わせた食事の方法を考えます。
・オンラインで行うことで誰でも参加しやすい形にします。
こども(おとな)食堂
・共働き夫婦や経済状況により、孤食や十分な食事を与えられない家庭に対して、食事を提供します。
・一人暮らしの大学生や社会人など、栄養バランスが崩れやすい世代に対しての食事の場やコミュニケーションを図る場所として、活用できる環境作りに努めます。
・親子で楽しめる食事の場、コミュニケーションを図る場所、また親の息抜きの場として活用できる環境作りに努めます。
農業体験
・実際に作ることで、食材に対して興味を持ってもらいます。
・作る工程を知ることで、労働力や手間が実感でき、食材へのありがたみを感じることができます。
→フードロス、食べ残し削減に繋がります。
・新鮮な野菜をその場で食べる、収穫したものをすぐに調理し食べることで、自然本来のおいしさを感じることができ、好き嫌いを防止することができます。
マルシェ、物産展
・コロナで行き場のなくなった生鮮食品や規格外品、地元品などを販売します。
→農家への手助けになるとともに、地域の活性化に繋げていきます。
料理教室
・家ですぐに再現できるような料理を教えます。
・バランスの整った献立を考えます。
・親子、20代、母親、父親などの世代別、性別分けをするなどで、それぞれのニーズに合わせた料理教室を開きます。 (料理教室は女性が多いイメージが強いので、男性も参加しやすい形を作ります。)
・オンラインも取り入れることで、居住地に左右されず、誰でも参加しやすい形にします。
・フードロス削減に繋がるレシピを提供します。
料理会
・料理人や管理栄養士などが実際に料理を作り、食べてもらいます。
・使わない食材を持ち寄って、それを使った料理を提供します。(フードロス削減)
・食への関心を高める、コミュニケーションの場として活用してもらいます。
・そこでのレシピや栄養価のそろったメニューを提供することで、健康維持にも役立ててもらいます。
情報交換会
・同じ境遇や悩みを抱えた人たちのコミュニケーション、悩み解決、情報共有の場として活用していきます。
各くらぶとの連携
・虹色環育くらぶ
→食品廃棄・水質汚染問題など、料理に関連している環境汚染問題について理解をしてもらいます。そこから、料理や食事を通して、家庭でもできる対策を実践しながら、知ってもらう場を提供します。
・虹色心育くらぶ、虹色体育くらぶ
→食事や栄養が、心や身体に影響を与えることについて理解をしてもらいます。その中で、孤食に対する心のケアや気軽に取り組める。運動などをやりつつ、心も身体も健康な生活を送るためのサポートをしていきます。
・虹色人育くらぶ
→栄養や健康に関する情報を知り、知識を身につけてもらいます。そこから、情報発信することで、更に多くの人に食に関する正しい知識を知ってもらうことに繋げます。
IT連携・オンライン事業
・オンライン料理教室
→InstagramやZoomを使用して料理教室を行います。家庭にいながら、講座を受けることができます。
見ながら一緒に作る、見るだけで後で作るなど、状況により選択できるよう、媒体を使い分けます。
また、アーカイブを残し、後で自由に見られる環境を整えます。
・栄養講座
→ZoomでPowerPointなど、画面共有をしながら、場所を選ばず、講座を受けられるようにします。
・農業体験
→野菜の成長や田植えなど動画で撮って配信します。実際にその場に行けない人にも、野菜や果物が私たちの手に届くまでの手間暇を知ってもらい、食べ物の大切さを感じてもらいます。また、興味を持つきっかけ作りにし、家庭でもできる野菜の育て方についての情報提供も行います。